土地家屋調査士
まず土地家屋調査士とは?
主な業務内容について
土地家屋調査士と司法書士との違い
どちらもどちらも不動産の登記に関わる職業です。
不動産の登記は「表題部」と「権利部」に分かれていてます。
「表題部」に関する登記は土地家屋調査士が、「権利部」に関する登記は司法書士がすることとなっています。
「権利部」に関する登記とは具体的に所有権保存登記・所有権移転登記・抵当権設定登記・地役権設定登記などがあります。
土地家屋調査士と測量士の違い
いずれも国家資格ですが、測量士は国や地方公共団体等の行う基本測量や公共測量を行うのに対し、土地家屋調査士は不動産の表示に関する登記について必要な土地または家屋に関する調査、測量、申請手続きをすることを業としています。
筆界と所有権界の違い
土地の境界には、「筆界」と「所有権界」のニつの境界があります。
法務局に一筆として公示されている土地とこれに隣接している土地との線を「筆界(公法上の境界)」といいます。
「筆界」は、一筆の土地が登記されたときに境が構成されます。
明治時代の地租改正事業や区画整理事業・耕地整理事業など国家によって区画された線です。
所有者の利用状況など、合意によって設定した線は、筆界と区別して「所有権界」といいます。
「筆界」と「所有権界」は理論的に区別をされますが、一致していることがほとんどです。
ただし、一筆の土地の一部を他人に譲渡した場合や折れ曲がった筆界を所有者の合意によって直線に引き直した場合など、その後に分筆登記手続・所有権移転登記手続を行わなければ、「筆界」と「所有権界」が一致しないこととなります。
「筆界」は、個人間の合意によって変更することはできませんので注意が必要です。